2009年09月13日

心の扉〜序章:閉ざされた心の扉



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【心の扉〜序章:封印された記憶】からの続き



【パンドラの匣】の底に残った

儚げで今にも消えそうな

それでいて、何故か心を捉えて放さない

光(記憶)の正体を知る手立てはないか?と

暗闇の中、注意深く眼を凝らしてみた。


果てしなく広がるかと思われる闇の先に眼を向けると

何やら、不可思議な扉状の造形物が

宙空に浮かぶように存在するのが

ぼんやりと見て取れた。


僕は、その扉状の物を,もっとよく視ようと

近くに寄ってみた。

よく視ると、それは確かに扉の形状をしていたが

開ける事は疎か、触れる事も許さない

全てを拒絶するかのような気配を漂わせていた。


僕は瞬時に理解した。


これは、僕自身の心の扉・・・。


自らの心を封印し

他者を寄せ付けない為に創造した扉。


かつて、僕はこの扉を介し

この空間にやって来た。


そして、もう二度と戻る事は無いだろうと

その扉に鍵を下ろした。


僕は知っていた。


この扉が、もう開く事は無いのだと。


僕自身が、そのようにしたのだ。


未練を残さない為に。


取り返しの付かない事をした、

という後悔の念は湧いて来なかった。


唯、自身の心を守る為に生み出した心の扉が

今となっては、自身を幽閉し,

闇の中に束縛する為の枷となっている事に

笑いが込み上げて来た。


何と云う皮肉だ。


誰の声も耳に届かず

そして、僕自身の声も誰にも届かない。


唯、闇の中で朽ち果てるまで

永遠の孤独な時間を無為に過ごすだけ。


それが、僕の望んだ事。


僕は呆然としながら、再び闇の中に踞った。



【心の扉〜序章:闇の回廊】へ続く




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posted by 吟遊奇人 at 00:00 | Comment(0) | 心の扉〜序章 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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